ある日、私が元気良くレンドアを走っていますと。
ぼーっと、遠く空を見つめる少女に出会いました。
彼女は私に気づかない様子で、道の真ん中に立ちすくみ、じっと空を見つめています。
私は何だかそんな彼女が気になって、話しかけてみました。
彼女は、はにかみながら言いました。
「空って青いし、海とにてるわよね」
「黒い」
「でね くもが お魚さんなの。あたしもっと いろんなお魚さんが見たいなぁ」
「あれが魚」
「そうだね」
子供の見ている世界は、きっとすごい世界。