これまでのあらすじ
アーニア「大賢者だー!」
シェリル「イコプ死相が出てる!!」
イコプ「生きたい!!!」
大賢者への道
注:本日はイコプさんがストーリーを連打していたので実際よくわかっていない部分は想像で「たぶんこんな感じ」という演出のもとお送りします
「イコプさん・・・私もうとにかく、大賢者になりたいの」
「無理だよアーニアさん。ドルマも満足に使えない貴方が大賢者なんて。なんとなくメタルキング回しにいっただけの俺ですらドルモーアまで使えるようになったのに。才能ないよアーニアさん」
「わかってる、でも、でもね。私どうしても大賢者になりたいの」
「本気なんだねアーニアさん。どうしてそこまで大賢者になりたいんだい」
「えっなんか・・・メチャクチャかっこいいじゃん大賢者って・・・」
「と!いうことでー!イコプさんには私が大賢者になるための修行ををかわりにやってほしいっていうわけー!わかるー?!」
「えージャイアンもびっくりのすごい理論を打ち出してきた感があるけど、乗りかかった船だし賢者の装備も揃えたいからね、やりましょう!」
「じゃあガートランドの上の井戸にいってきて。シェリルそこにいるかもしれないから」
「えっなんでシェリルさん探しにそんなところまで行かなきゃいけないの?シェリルさんよくそこの酒場で呑んだくれてるよさっきも会ったばっかだよ」
「シャラップ!そして静かに!とにかく行ってきて!」
ガートランドへ向かう
秋か・・・
誰もいない静かな夕暮れの海岸・・・
打ち寄せる波の音だけが俺の心を慰めてくれる・・・・
そうさ・・・海が俺を呼んでいる!
ピピーッ!
ガートランドについた
「はあはあ井戸についたけどおそるべき辺境だな。こんな井戸の中に唐突にワンワンさんがいるなんてとても思えないけど入ってみよう」
「おばけ!おばけよイコプさん!」
「お、おう!ていうかアーニアさんついてきてたんだね!一切ストーリー理解してなかったからおばけよりアーニアさんが来てたことに驚いてます」
「早く倒してイコプさん!賢者でしょ!」
「よーし!大賢者イコプの大呪文でこのオバケ、葬り去ってくれる!」
「ドルマドーン!!!」「ギャアアアア」
「これが賢者の力だ」
「シャイニングボウに見えたのは気のせいかしら・・・腕力の勝利だったような」
そのときだった
「聞くんだな」
「あなたはワンワンさん!」
「ええーい!妙な名前で呼ぶな!私は孤高の」
「ワンちゃん久しぶり!!」
「ワンちゃんじゃないもん!!!シェリルワンワンでもワンちゃんでもないもん!!!」
ドルワームに帰る
「ということで無事クエストもクリアして、この帽子と手袋をもらったわけですが」
「・・・」
「普通服とかズボンから先に貰いたいもんだよね。靴と手袋と帽子だけ装備したらこういうふうになっちゃうって、わかるじゃない?気づくじゃない?」
「・・・」
「アーニアさんどうしてこっち見ないのねえアーニアさんねえねえ」
さらなる旅立ちへ
私には会っておかねばならない人がいた。
その後いろいろあって
「はいー!!!」
「イコプさん素敵ー!!」
「おまえこそ漆黒の下穿き・・・ブラックパンツだ!」
大賢者
あいつはずっと俺を見守ってくれていた。
最初は訝しげな目で、俺のことを見つめているのかと思っていたけど。
気づいていたさ、途中から。
その目の奥に、我が子を見守るような、暖かい優しさの灯火が宿っていたことに。
「イコプさん・・・かっこいいよ」
「はは・・・なんだか照れるな」
「さあ、行って来い、イコプ。あいつに、見せてくるんだろ」
「二人とも・・・ありがとう!」
俺は走り出した。
彼のもとに。
まだ新しい布の香りがする、この服をまとって。
CONGRATULATION
賢者クエストレポート
「幸あれ賢しき者たちに」
ー完ー