ひさびさログインのフレンドと遊んだ話
ある晴れた日の土曜日。
珍しく久しぶりの休日。
ログインしますと、そこには珍しい顔がいました。
「くう」
私もしばらくドラクエを離れていた期間があったのでアレですが、
それを踏まえても最近見ていなかった懐かしいフレンドです。
これは懐かしさと嬉しさに、ついつい声をかけたくなってしまいます。
さっそく懐古の念を込めて、年振りの挨拶といきましょう。
久しぶりすぎて「久しぶり」とか言うのもなんだか照れるので、
脊髄反射で思いついた挨拶をします。普通でした。
さてこの後、久しぶりの会話をどう弾ませていこうか、手腕が問われるところです。
お互い顔には出さないものの、少しの緊張を胸に、互いの距離感を図っている状況。
ここで会話を間違えると、「久しぶり」という時間が作っていた二人の間の見えない溝を、鮮明なものにしてしまう可能性があります。
「ウィザード・オブ・ザ・チャット」とまで呼ばれたチャット使い、イコプの本領発揮です。
さてどうする。あの頃の友情を一撃で取り戻すような、そんな力のある言葉、それはー?
何一つそんな言葉は浮かばなかったのでチャットはこれで終わってしまいました。
こうなっては仕方がない、Youtubeを見ながらお昼ごはんの準備でもしようとワクワクしていたら、
たっぷり10分くらい後にくうからチャットが来ました。
やはり、くうは久々のログインすぎて、浦島太郎状態になっているようですね!
最近ドラクエを離れていく人が多いとも聞きますが、しかしこのようにちょっと復帰してみる人も大勢いるはず!そこでドラクエの楽しさを再確認できれば「またドラクエやろっかな」となるわけですが、ここで「やっぱ今のドラクエはなー」となってしまったらそりゃ寂しいもんです!
ここは間違っても「Youtube見ながらラーメン作るけどやってみる?結構難しいで」とかそういうことを伝えている場合ではありません!ドラクエ復帰プレイヤーイコプが先輩として、今のドラクエの最強に楽しいコンテンツをお伝えしようじゃありませんか!
今のドラクエの最強に楽しいコンテンツ・・・・といえば・・・それは・・・!!えーっと・・・!ピラ・・・いや、すごろ・・・違う、久しぶりのログインのくうが気軽に楽しめてそれていて盛り上がってこう楽しそうな・・うーん・・・・!!
「邪神の宮殿・・・いく?」
とりあえず思いついたのが邪神の宮殿だったのでお誘いします。
まあ、強敵と戦うって楽しいと思うんできっとくうも大喜び、ドラクエばんざーいばんざーいつって大満足です。
ただ石がありません。
確かあそこはすごい遠いところだったので、石がなければそこまで行く間に完全に飽きてしまうリスクがあります。
ですのでスパっと諦めることにして次の作戦を考えます。
うーんうーん!?何をすればいいんだ!?僕宝珠集めるの好きなんですけど、「じゃ、韋駄天の足の宝珠取りに行かない?ベホマスライムがめっちゃ落とすんよ」とか違うよなー!久しぶりのログインで「い、韋駄天のあしぃいいキター!!!」とかそうはならない気がするんだよなー!
そこで私の記憶に昨日のことが蘇ります。
なんかチーマーが、レンドアのあたりで戦うコンテンツがあって、それを楽しそうにやっていたような気がしたのです。
おぼろげな記憶ながら、たぶんこれはお手軽かつ楽しく敵と戦える熱いコンテンツなはず。
ネブライドに決めた!!
ということで早速レンドアを探します。
さっそく見つけました。
さすがくう、ドラクエを離れていてもそのクエストを探す嗅覚は衰えていなかったようですね。
ネブライドではなくてネスガルドだったわけですが、ほぼニュアンスは同じ感じだったので僕の記憶力もまんざらではないなあと思いました。ただ本当はナスガルドでした。
強いボスと戦うコンテンツのようですが、その前に「ポポリアきのこ山」に行って、アゴデウスを倒してこいと言われました。
きのこ山は遠いので、3000時間プレイヤーのイコプ氏が優しく指南します。
久しぶりのログインに怯えるくうも、イコプについていけば大丈夫なんだと信頼を絶大にした瞬間です。
プクレットには馬車はいなかったので、速やかにドルボードで山まで向かいます。
そこに馬車がいないことに対して、くうは何一つ言葉を発せず、走り出していきました。
一度得られた信頼は、ちょっとやそっとのことでは揺るがないということだろうと好意的に解釈しました。
プクレットからきのこ山は、はっきりいってすごい遠いことがわかります。
俺たちはもう走り出しているからね
さて、道ながら久しぶりーみたいな話をようやくします。
どうやらくうは、本当にかなり久しぶりにログインしたところだったみたいです。
なんでまた今ログインしたの?
ずっと課金はしていたみたいですが、ついに課金を切ってしまったそうです。
ドラクエは本来、女こどもが入る余地なんて一ミリもない、男が血で血を洗うような・・・そんな殺伐としたゲームだったはず!恐ろしいモンスターに体一つで挑んでいく勇者たちのブレイブストーリー、それがドラクエ!!そんなゲームに、年頃女子みたいな軟弱な気持ちで復帰してくるくうを、俺は、許すことができるか?!!
できるー!
さて、さっそくポポリアきのこ山にたどり着きました。
ターゲットはあのアゴがすごいアゴデウスというモンスターです。
その時、くうがサポート仲間を出してきました。
13レベル ポポス
さてポポスはともかく90レベル越えの我々にアゴデウスは敵ではありません。
速やかにターゲットのアイテムを入手し、レンドアに戻ることにします。
さて、いざ戦いへと身を投じるわけですが、どうやらサポート仲間と一緒に行けるみたいですね。
説明を流し読みした感じではよくわからなかったのですが、
もしかしたら一回しかチャンスがないコンテンツなのかもしれません。
ポポスはさすがに今回はまずいでしょうとくうさんも冷静になっています。
でもせっかくなので、ペットモンスターと一緒に挑むことにします。
サポート仲間を雇っていくのも楽しいでしょうが、自分が育てたかわいいペットと一緒にボスと戦う!
それは面白さも2倍ですからね!
ということで、ドラキコプ、テトテトという仲間が揃いました。
僧侶、賢者、ドラキー、ねこまどうという魔法構成。
ドラキーの範囲早読み、魔力かくせいがシナジーとなり、強力なダメージが期待できるとともに、賢者僧侶で回復も万全というガチ構成です。
こうなってくると、かなり二人は本気モードになってきています。
ガチクリア目指したい。
マジックスープとか料理とかも揃えて、ダメージの底上げもしようと思います。
さっそくバザーに買いに行きます。
ここでまさかの勘違いをくうがしていました。
さすがにこのタイミングで突然
「いやーセブンイレブンのおでん結構うまいんだよね、行ってきまーす!」
とかありえません。
くうの私に対するイメージが少し心配になります。
さて、仲間も揃えた!食事も準備した!
本気になるくう。
ひさびさのドラクエに彼の高まる気持ちがひしひしと伝わってきます。
わかりました。
こうなったら、やれることは全部やって、最高の状態でボスに挑みたいですからね。
なんで2回うんって言ったのかな?
さてナスガルドですから、ナスの格好になるという頭がすごくいいアイデアでナスの格好になります。
ここまでたっぷり1時間はかかっていてボスまでたどり着いていませんが、ナスの格好になるためにメギストリスを走ります。
さて、全ての準備が整い、不安が期待へと昇華する。
疑心は確信へ変わり、今全ての歯車が、ボス討伐というただ一つの目的のために動き出す。
いざ、ボス戦へ
と、まさに戦いに身を投じようとするその瞬間
くうがダーマ神殿へと飛んだー・・・・
あぶなすはちょっとうまいなあと思いましたが何となく完全にスルーしました。
さていよいよ突入というわけですが、
その前になんかこういう敵が出るんだよ、という説明がありました。
五匹連続で出てきて、どこまで倒せたで商品が変わるというわけですね。ふむふむ。
台本を見ながら、作戦会議を行います。
活発な討論が続き作戦が決まります。
やや作戦がモヤッとしているような気もしないでもないですが、
こういうのは最後は気持ちなんで大丈夫です。がんばりましょう。
いざー戦いの時!
さあ始まりました、ナスガルドの聖戦。
敵は一人ずつ、人形さんみたいのが出てくるようです。
ナスとペットモンスターたちの息のあった攻撃に、なすすべもなく倒れていく人形たち。
強いー。我々は、強い。こりゃ余裕ですわwwwww
安堵に緊張の糸が途切れ、弛緩した空気が漂いかける。
しかし、その時ー。
私は画面の左上に、とんでもないものをみつけてしまったのです。
この戦い、ただ倒すだけではないー。
本当の敵は、時間ー。
見えないながら、大きな風のように、我々の周りを轟々と流れ、過ぎ去っていくもの。
それは誰一人争うことのできない、絶対的な敵。
ペットモンスターを速やかにガンガンいこうぜに変更。
防御よりも火力を重視し、速やかな殲滅を目指す。
15分、果たしてその時間は我々にとって長いものか、残酷なほどに短いものなのかー。
激しい戦闘の中、躊躇なく過ぎ去っていく時。
そして、しかし、残り時間5分を残して。
その時はー来た。
本当の敵は時間とか言っててなんかあれでしたけど普通に全滅しました。
本当の敵は魔女オリビアでした。当初の予想通りでしたヤッター
ということでこの男気の極致たるゲームドラゴンクエストに一切可愛さは不要。
さっそく強力なサポート仲間を雇いに行きます。
前回の敗因を考えますに、サポートモンスターのMPが切れて、ねこまどうが嬉しそうに毛づくろいをしていたのが問題であったと思われますので、MP管理が勝負を分けると判断。
MP回復の雄たる魔法戦士を雇うことにします。
私のフレンドを見てみますと、二人いました。
かっこ良すぎてスミマセンのロングウェル氏と、ぱっさあああ!のアダミナ氏です。
書いてて気付きましたけどロングウェルのスミマセンは魔戦とかけてるんだ!わー!!何言ってんだウェルちゃんとか思ってたごめんねー!
さて二人の中身を確認しますと、二人ともしっかりスキルや装備は整えられており、万全の様子。
あとはもうどちらを雇うかは好みの問題な気がします。
くうさんに確認しましょう。
アダミナ!頼むぜ!!!
さて、ということでハツラツ女子あだみーを仲間にしました。
あとはもう一人火力が欲しいところです。
僧侶、賢者、魔法戦士となれば、バトルマスターがいればいいんじゃないでしょうか。
フレンドを検索しますと、アメジストとという強いフレンドがバトルマスターで登録していました。
ここで説明しますと、くうは絵がめっちゃうまいという特殊能力を持っていまして、さらにアメジストさんも絵がめっちゃうまいという特殊能力を持っているので、そういう点でもここはシナジーが期待できるわけです。
しかし、逆い絵がうまいもの同士ということで、なぞの緊張感も生まれてしまうようです。
さて、ついに最強のメンバーが揃いました。
アメジストの超火力、そしてその燃料を無尽蔵に支えるアダミナ。
くうと私が安定感のある回復力で土台を保つ。
頼むぜアメジスト、そしてアダミー・・
アダミー、その格好オシャレなん?どうなの?
ということで、いよいよ戦いが始まります!
ここまで朝からゆうに2時間はかかってます!
なんかテンションの高まりに温度差があるような気しますが、緊張の表れだと受け取っておきます!いざ、再戦へ!
アメジストの渾身の一撃が村人を粉砕する!!
アダミーがぱっさぁーー!マジックルーレットーぉー!とポワポワする!
強い!すごい強い!
時折訪れるピンチも、息のあったチームプレイで速やかに立て直す。
そして、時間、6分を残して。
うおおおおおお!!
無事クリアしました!!
報酬のアイテムはなんか貴重そうなやつでこれもまた嬉しい!
勝利の記念記念撮影に興じる4人。
さて、そんなこんなで。
ついに5体の人形を倒し。
休日の朝という貴重な時間をついやし。
二人の男はナスガルドをクリアしたのでした。
しかし。
えっ。
思い出ってー。
私はこのパーティの間ずっと気にかかっていたことがありました。
くうが、課金を切ってしまったこと。
そして、ひさしぶりにログインしたということ。
それはもしかして、最後の挨拶なんじゃないか。
ドラゴンクエストの、最後の冒険をしようとしていたんじゃないかってー。
そして最後の思い出を胸に、このアストルティアから去って・・・・?
そんな、悲しい思いが私の胸を満たしたとき、くうはそれを感じとったのか。
言いました。
そうやでえええええ!!!!!
次はルネッサンスやーーーー!!!!!!!
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